身体を健康に保つために栄養を摂るように、歯も同じことが言えます。いくらキシリトールを摂っても、歯磨きをしても、土台がしっかりしていなくてはその効果が半減してしまいます。
とくに摂りたいのはカルシウム。
「歯の栄養といえばカルシウム。」とよく聞きますが、それは歯の主成分がリン酸カルシウムだからです。(リン酸とカルシウムが結びついた物質)歯の一番外側の部分であるエナメル質はこのリン酸カルシウムというもので作られています。これ、実は人間の体の中で最も硬い組織なんです。 ただ、酸性に弱い(酸に溶けやすい)という性質があるため、口の中の性質が長い間酸性になると、歯の強度は弱まってしまいます。
ここで一つ重要なポイントですが、このカルシウムのことだけを考えればよいわけではありません。たしかに、歯を構成しているのはカルシウムですが、これが即、歯になるかといえばそうではなんです。 歯の栄養を与える血液の流れを良くするには、鉄やマグネシウム、リンなどの無機質も欠かせません。 また、ビタミン類も必須です。食事のバランスをよく考え、質のよい歯を作ることが虫歯予防には必須条件です♪
カルシウムは、99%は骨や歯に蓄積されていますが、残りの1%は血液中にあります。 しかし、日本人は欧米諸国にくらべて飲料水、野菜、果物にはカルシウムが極端に少ないと言われています。これは、日本が火山国で土壌にカルシウムが少ないためです。 その背景に、日本人(成人)の1日当たりのカ平均ルシウム摂取量は約510mgですが、成人の目標量の600mgには及んでいないということが、厚生労働省の調査で分かりました。
ですから日本人は元々カルシウム不足になりがちなんですね。さらに、その他にもカルシウムは通常の食事では体内に吸収されにくいことが原因とされています。 個人差もありますが、吸収率が最も高いといわれている牛乳でさえ40%程度。そこで、目標量600mgの食品に含まれるカルシウムの量を上げてみました。
ただし、吸収率を考えると、実際には2倍以上の摂取が必要となる場合があります。
食事で虫歯を防ぐコツは、まず栄養です。 子供なら、永久歯のエナメル質は8歳までに完成してしまうので早いうちからカルシウムをとるように注意しよう。 他にも、たんぱく質は歯の土台を作るし、エナメル質の形成にはビタミンAが欠かせません。 また、ビタミンCやビタミンDも必要です。
このように、できるだけ偏りのないバランスのとれた食事にし、歯ごたえのある食べ物を多くします。これは大人でも同じですよね!!
歯ごたえのある食材は、たとえばこんなものがあります。
ゴボウ、レンコン、たけのこ、しいたけ、えのきだけ、玄米、雑穀米、 イカ、タコ、あさり、しじみ、カラ付きのえび、こんぶ、リンゴ、パイナップル、鳥のレバー、たくあん、野沢菜 、小骨の多い小魚。
ファーストフードやパスタ、カレー、ハンバーガーを摂ることが多い人の虫歯対策は、食生活をまず第1に考えましょう。
2つ目は、よく噛むこと。
栄養を全身に送るためのスタートは、食べ物をかみ砕いて飲み込むことからはじまります。よくかむことで、歯は丈夫になり、あごの発達をうながします 。軟らかいものでも咬む回数を増やすことも大切です。
また、唾液の働きも見逃してはいけません。よく噛むことで唾液も出やすくなります。唾液は、口のなかの汚れを洗い流し、歯の表面をきれいにする作用や、虫歯の原因菌、ミュータンス菌によって糖分から分解されてできた酸を薄める作用もあります
そして、だらだら食いや寝る前の間食も避けましょう。 タイミングや食事の仕方もとても大切です。